ピル

ピルとは

ピルとは経口避妊薬の事で、英語名をOral Contraceptives(OC)と言います。

海外では主流となっている場所も多く、日本でも1998年に避妊目的での低容量ピルが解禁され、徐々に普及率が高まっている薬品による避妊方法です。

このピルは合成の女性ホルモンが含まれ、服用する事により女性の状態を妊娠と同じような状況にする事で、排卵を防ぐものです。

ピルは基本的に医薬品なので、医師の処方無しでは手に入れられません。また、毎日服用する必要がある事と、服用による副作用(吐き気や不正出血など)が出てしまう可能性もあるので女性に負担がかかる方法でもあります。

避妊効果は高いのですが、感染症などの予防には繋がりません。

使用方法

ピルには21錠1シートのものと、28錠1シートのものがあり、ピルの種類も1シートに1種類のものから3種類のものまであります。

基本的な服用方法としては月経初日(もしくは月経が始まって最初の日曜日)に1日に1錠ずつ、一定の時間に飲み始め、21錠を飲んだらその後に7日間の休薬期間をおいて、また飲み始めるサイクルになります。28錠1シートのものは、そのうちの7錠がピルの成分を含んでいないもので、薬を飲む習慣を維持させるためにあるものと言えます。

ピルに入っている黄体ホルモンと卵胞ホルモンの分量が全ての錠剤で一定の1相性ピルと、女性の生理的周期に沿うように分量を変化させている段階型ピル(2相性・3相性)があります。使用の際は、必ず順番を守って利用しましょう。

もしも飲み忘れなどがあった場合は注意が必要です。通常よりも妊娠しやすい状態となる可能性もあるので、飲み忘れたときはすぐ対処法をとりましょう。わからない事は医師などに相談するといいかもしれません。


歴史

ピルの開発時期は比較的最近で、1960年の「エナビット10」というアメリカで開発されたものが最初です。

初期の頃使用されていたものは卵胞ホルモンの分量が多い高用量ピルであったために副作用が出やすく、そのため女性の体に対する悪影響を減らすために「卵胞ホルモン含有量が以下」である中用量や低用量のものの開発がすすむ事になりました。

高用量や中用量の違いは薬に含まれる卵胞ホルモンの量の違いであり、50μg以上を高用量、50μgを中用量、以下を低用量と言います。
ピルの開発歴史は、避妊効果の維持と副作用の減少にあります。ピルの開発の時期によって卵胞ホルモンの量や黄体ホルモンの量は様々な変化をしてきました。

ピルは避妊目的だけではなく、子宮内膜症の治療などにも利用され、治療目的の中用量ピルは保険が適用となります。日本では避妊を目的とした低用量ピルの使用は1998年に認められましたが、世界的にみればこの認可は非常に遅く、日本はピル後進国だともいわれています。

低用量ピルは開発された時期や、使用している材料によって第1世代、第2世代、第3世代とわかれています。体質などにも左右されるので一概にはいえませんが、新しいピルになるごとにリスクは軽減されているといえるでしょう。

最近では低用量よりもさらに卵胞ホルモンの少ない超低用量ピルが開発されたり、緊急避妊法として一度に多量に摂取する方法なども出てきていて、女性の体質や、目的に合わせて様々な利用の仕方が可能になってきました。